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死亡保障5,000万円は途中まで!?


 「俺にもしもの事があったら、生命保険から5,000万円入るからな! 安心しろよ」
 なーんて会話がサラリーマンの夫婦の間で話されてるかもしれませんね。
 万が一サラリーマンの旦那さんが亡くなっても、 残された家族に死亡保険金として5,000万円入ってくるという生命保険に入っているという例え話です。
 結構高額な保険ですね〜。

 さて、この「生命保険の5,000万円」 は一生一緒の金額の保険金が支払われるのでしょうか?
 65歳になっても、80歳になっても亡くなった時に5,000万円入るのでしょうか?

 生命保険の保険証券を読むと書かれていますが、この「生命保険の5,000万円」 は60歳か65歳までに亡くなると支払われるものです。
 そしてそれ以降に亡くなった場合は100万円とか200万円しか支払われなくなります。
 そう、この高額の保障は一生一緒の保険金が支払われるわけではなく、 たいてい定年以降はガクッと減って数百万円程度しか支払われなくなります。
 一生一緒の保険金が支払われるわけではなく、高額保障は途中までなのです。

 
 今回の話は『定期付き終身保険』のお話です。
 サラリーマンの大抵の皆さんが加入している保険です。
 ベースとなる「終身保険」に特約として「定期保険(ていきほけん) 」を付けた保険です。
 終身保険は名前の通り、一生一緒の保険金が支払われますがこれは数百万円から多くても1,000万円程度の保険金の商品が多いです。
 特約の定期保険は10年や5年等の期間限定で死亡時の保障をしますので、数千万円とかの高額保障になります。
 そしてこの「特約の定期保険」が定年くらいまでの年齢までしか保障していないので 「一生一緒じゃなく途中までよ〜」という事になります。

 案外これは知らない人が多く、私も最初知った時はビックリしました。
 「生涯5,000万円とかの保障が付くんじゃないの〜!?」と。
 皆さんも自分の保険証券をよく見てみた方が良いですよ。
 大抵のサラリーマンの方が加入しているのは、定期付き終身保険ですから。

 そう、人生そんなに甘くないのです。
 若いうちに死ぬような事があれば、沢山の保険金をもらえますが、定年以降とかに死んでも終身保険分の数百万円程度しかもらえません。
 定年以降に亡くなっても、自分の葬式代程度になるだけで残された家族が豪遊できるようなお金が入るわけではないのです。
 だからと言って若いうちに死にたくなんてないですし、長生きして老後も充実して過ごしたいですよね。
 あくまで保険であって貯金ではないのですから、高額な保障に入ればそれで良いというわけでもないのです。
 若いうちのリスクを生命保険で負って、老後の充実ライフは自らの預貯金で過ごす、と。


 なので冒頭のセリフは正しくは・・・

 「俺の若いうちにもしもの事があったら、生命保険から5,000万円入るからな!
  俺の定年後にもしもの事があったら生命保険から葬式代くらいはなんとかなるからな!?」

 と、なります。
 複雑な心境の会話になっちゃいますね(^^;
 チャンチャン♪

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