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成功への10のステップ


 前回の記事の最後にプロジェクト・マネジメントの4つの段階を示しました。おさらいしてみましょう。
 1,発足と目標の明確化
 2,計画
 3,実行と管理
 4,まとめ

 そして1段階目の目標の明確化を前回では見てきました。
 プロジェクトの目標をはっきりさせておかないと、プロジェクトが失敗に向かってしまう可能性が高いのです。

 プロジェクトがスタートし目標を簡潔に言葉で定義したら、続いて計画の作業に移っていきます。
 プロジェクトにおいては計画が特に重要で、 計画が曖昧なまま作業がスタートしたりすると作業者がきちんとした指針を持たずに作業する事になり、作業者の色が強く出る (作業者の好みや得手・不得手が反映されてしまう)結果が生まれます。
 本来はきちんと計画された作業を、 必要なスキルを持った人員が計画に乗っ取って作業していくのが理想です。
 しかし計画を詰め切らない内に作業がスタート(見切り発射)してみたり、 必要な人員や予算が取れていない状態で作業開始になってしまう事がありますが、そういう場合はもう「プロジェクトの失敗という名の泥沼」に片足突っ込んだ状態だと認識すべきです。

 さて、重要な計画ステップですが計画の詳細について話を進める前に、 プロジェクトの各ステップを改めて掘り下げ10段階に分けてみます。

プロジェクト・マネジメントの10のステップ

  1. 目標を明確にする
  2. 作業を分解する
  3. 役割分担し所用期間を見積る
  4. 作業の依存関係を調べクリティカルパスを見つける
  5. スケジュールを作る
  6. 負荷をならす
  7. 予算をつくる
  8. リスクに備える
  9. 進捗を管理する
  10. 事後の見直しをする

 と、なります。

 プロジェクトの4段階との紐付きを確認すると
 1,発足と目標の明確化 : 1
 2,計画 : 2〜8
 3,実行と管理 : 9
 4,まとめ : 10

 ほとんどが計画に含まれる事がわかると思います。
 計画こそが『プロジェクトマネージャーの腕の見せ所』と言っても言い過ぎではないでしょう。 

 よく「プロジェクトの成否は”計画”の良し悪しに掛かっている」 と言われます。
 先人達のの知恵を借り、頭脳を使い、体を使って、より良い計画を立てられる様に日々努力していきましょう!

そうそう、忘れない内に書いておきます。
このプロジェクトマネジメントについての記事の参考にさせて頂いたのはコチラのPHP研究所発行、中嶋 秀隆 津曲 公二著の『実践!プロジェクト・マネジメント―目標を最短距離で達成する最強のスキル』です。
とても良い本で「目から鱗が落ちるとはこの事だ!」と思える記述が多数ありました。
オススメの1冊です。

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