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設計事務所の詳細
●建築家の定義
一級建築士を持っている人全てが建築家という訳ではありません。
建築士の資格を持っていても、
実務では建築から離れている人もいるでしょうし、ゼネコンで現場監督をしている人もいるでしょう、
こういう人達は建築家とは呼ばれないのです。
ではどんな人を「建築家」と呼ぶのでしょうか?
それは「一級建築士の資格を持っていて、かつ自分自身の設計事務所を持ち、
そこの所長として住宅設計に携わる人」の事を世間一般では『建築家』と呼ぶ様です。
●期間は長め
建築家のいる設計事務所に設計をお願いした場合、工務店やハウスメーカーに比べて設計に期間が掛かります。ハウスメーカー等は基本となるプランがあり、パズルを組み立てるみたいに、
壁や屋根・扉に床を決めていけば設計は完了してしまいます。ハウスメーカーの設計期間は1ヶ月程度しかかからない場合もあるそうです。
設計事務所の場合は、全てが白紙の状態から設計を始めて、入念な顧客の要望の聞き取りと打ち合わせを経て、ラフプランが描かれ、そのラフプランに納得して初めて基本設計に移るという工程を経ていくため、どうしても設計に時間が掛かります。しかしその分、
在り来たりではない、正に世界に一つしかない自分専用の住宅を作る事が出来るのです!
家を建てるのに特別急ぐ必要がなく「他にない家が欲しい」という人や、
設計期間を大いに楽しみたい人にオススメです。
●性能は良いがデザイン重視の時は要注意
住宅性能は白紙の状態から組み上げますが、そこは建築士さんが設計しますので適切な部材や適切な断熱材等を使用してくれます。
また要望すれば、最新の建築材や最新の建築工法にもチャレンジ出来ます。これは他にはないメリットです。
常に新しい建築の勉強を心掛けている建築士ならではの取り組みと言えるでしょう。
ただし1つ注意しなければいけないのは『デザイン重視』
で設計が進んだ場合です。
建物の納まりや工法を無視してデザインが優先される時には、建物に無理が掛かる場合があります。デザインも追求しつつ、
構造計算や細かい納まりまで設計出来た上であれば問題ないですが、
往々にして若すぎる建築家に頼んだ場合に経験のなさからデザイン重視に走る恐れがあります。
そんな時には図面が上がってきた段階で、知り合いの大工さんや建築工事に携わっている知人に見てもらい「構造上問題がないか?」、「無理のある納まりになっていないか?」をチェックしてもらいましょう。
●価格は若干高め
価格は若干高めになります。
建築工事費とは別に建築家に支払う設計料があるからです。
設計料の目安は建築工事の8%から10%程度。
凝った工法を採用した場合や、設計を何度もやり直したりした場合には更に設計料が上乗せになる場合があります。
建築工事費は一般的な価格になります。
設計事務所が起こした基本設計を基に複数の工務店に見積もりを取らせ、その中から建築実績がしっかりしていて、
価格も高過ぎず安過ぎずの工務店に依頼することが多い様です。
又は設計事務所が懇意にしている工務店に依頼する場合や、施主が工務店をあらかじめ指定して工事を発注す場合もあります。
建築家に依頼した場合の設計料の内訳は、ラフプラン設計、 基本設計、詳細設計、工事管理が含まれます。 自分専用の家を設計してくれる以外に、施主に代わって現場の品質管理を行ってくれます。工事の途中の節目節目に現場に行き、 設計図通りに工事が進んでいるかを第三者の視点でチェックしてくれるのです。 この分の費用も設計料に含まれます。
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