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皆が入ってる定期付終身保険てなあに?
『定期付終身保険(ていきつきしゅうしんほけん)』て知ってますか?
「なんだそれー?聞いたこともないな。」とおっしゃるあなたも、もし生保のおばちゃんに勧められるがままに加入していればほぼ間違いなく
「定期付終身保険」に加入しています。
国内生保の保険外交員(保険のおばちゃん達)がメインで勧める保険商品であり、一般的なサラリーマンに向くとされる保険でもあるからです。
この定期付終身保険のメリットは「1つの保険で何から何までまかなえる」
点にあります。
保障のメインは終身保険です。
名前の通り生涯保障してくれて亡くなった時に死亡保険金を払ってくれます。
そして特約として定期保険(掛け捨ての期間限定死亡保障保険)が付いてきます。
さらに特約として医療保障も付けることが可能ですし、奥さんや子供さん達の保障まで付ける事ができるという、なんでもござれの保険です。
色々特約として付けられるため、個別に1つ1つの保険に入るよりも保険料が安く抑えられます。
「じゃあ便利だし安いしで、これで充分じゃないか」
と思われるかもしれませんが、デメリットもあります。
まず家族の保障を付けた場合が1番まずいのですが、あなたが亡くなった時点で家族の保障は一切なくなります。
この保険はメインは終身保険なので、あなたが亡くなった時点でこの終身保険が支払われ、付けていた特約も全てなくなってしまうのです。
さらに医療保障も問題です。あなたが死亡に順ずる寝たきり状態になった時も終身保険が支払われ、その時点で保険は終了になります。
その後入院していても医療保障の対象とはならないのです。
さらに65歳等を迎えて終身保険の払い込みが終了した時点で「医療保障は翌日以降なくなります。もし医療保障を生涯にしたいなら数百万円一度に払って下さい」
と言われます。ちょっとびっくり寝耳に水といった感じです。
便利そうに思えますが理不尽な部分もある保険だという事がわかって頂けたでしょうか。
ではなぜ皆さんこの保険に入っているのでしょうか?
会社に就職した時に、会社に出入りしている保険のおばちゃんの勧められるままに加入したり、
親戚や友人の保険外交員から勧められ加入したかもしれませんね。
「就職したら生命保険の1つも入っておかなくちゃね」とか
「結婚や出産で今後家族のためにもしっかりした保険に入らなくちゃね」
と言われ加入したのではないかと思います。
「あなたにピッタリの保険見積もりを作ってきました」
と言われれば自分のためにわざわざ見積もりを作って来てくれたのだからじゃあ入ろうか、と加入したりしませんでしたか?
そうして勧められるがままに、必要な保障額や払い込み期間等をよく考えないままに加入してしまうと、大抵この「定期付終身保険」
に入る事になります。
「生保おばちゃん」はなぜこの保険ばかりを勧めるのでしょうか?
それは生保おばちゃん達にとって都合の良い商品だからです。
ベースとなる終身保険に「あれも必要、これも必要」と沢山の特約を付ける事ができるからです。終身保険の保険料が安くても、
これら細かい特約を沢山付けると、結構な高額な保険料とする事ができます。
生保のおばちゃん達にとって「なるべく沢山の保険料を支払ってもらえる」方が良いのです。
保険料は言わば生保おばちゃん達の売上金額ですから。
また本来分けて入るべき保険も特約として付けているために、
なかなか解約が難しいからです。
今入っている保険をいきなり解約するのは勇気のいる作業です。先に別の必要な保険に入って、
後から解約なり契約内容変更をする手間がかかります。この手間があるために、なかなかすぐに「解約します」と言い出しにくいのです。
生保のおばちゃん達にとって、1つの保険で沢山の保険料が稼げて、さらにお客の方から
「解約する」と言われにくい保険、それが『定期付終身保険』なのです。
なんて生保のおばちゃん達にとって優しい保険なんでしょう♪