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部下への命令の出し方
上司「頼んでおいたあの仕事どうなった?もう期限が過ぎてるが。」
部下「え?まだ出来てませんよ。あと期限て何ですか?聞いてませんよ。」
仕事を頼んだ上司と、仕事を頼まれた部下との会話です。
「この仕事ならこの位の時間があれば出来るだろう」と読んで特別期限を設けなかった上司。別の仕事に取り掛かっていたため、
まだ作業が終わっていなかった部下。
さて悪いのはどちらでしょう?
上の人間の立場からすると「この程度の作業は2日間もあれば終わるな」
と思うような作業であっても、知識も経験も上司より劣る部下にとっては「すごいボリュームの作業だ!1週間は掛かるな」と思う場合も往々にしてあるのです。
「今時の若い者は仕事のやり方がわかっとらん」と嘆く前に、
指示命令を出す上司の側がきちんと指示命令を出せているか確認してみましょう。
曖昧で期限も理由も説明しないまま命令を出したりしていないでしょうか?
部下は曖昧な命令だと、
いまいちわかった様なわからなかった様な状態であっても「はい、わかりました」
と答えてしまう場合があるものです。期限を告げなければ
「自分の空いた時間にその仕事をやろう」と思ってしまいます。
「どうしてその仕事をしなければいけないのか」の理由がはっきりしなければ、やる気も出てきません。
ではどの様に部下に指示命令を出せば良いのでしょうか?
ここでは先人の知恵を拝借しましょう。
●上手な指示・命令の出し方
- 目的を簡潔明瞭に告げること
- 期限を明示すること
- 情報や参考資料など適当な支援をしてやること
- 部下の経験や能力に応じた命令や指示を出すこと
- 具体的に「やって見せ」「やらせて」「フォローすること」
- 中間報告など進行チェックをすること
- 命令・指示したことは必ず最終報告をさせること
- 結果をきちんと評価して、次のステップに役立たせること
こちらは日刊工業新聞社の『部下を持ったらすぐ読む本』名倉康裕著に掲載されているものを抜粋させて頂きました。
学ぶべき事が多いですね。
この8項目を守ることによって『命令・指示を出し、
適切なアドバイスやフォローをして目的を達成して、適正な評価をすることで部下はヤル気を出し、次の高い目標に向かい意欲的に取り組む。
』ことを達成する事ができます。
「上手な指示・命令の出し方 8箇条」 に当てはまる様な指示命令を部下に出す様にしてみて下さい。これまで「こいつは駄目だ! 」と思っていた部下が「実は出来るんじゃないか!」 と変わってきます。実際に実践して、経験してみて下さい。
その経験が出来れば、部下が駄目だったのではなく指示命令を出していた上司の
「あなた自身が駄目だった」事がわかります。
ぜひ上手な命令・指示を出せる上司となっていきましょう。