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プロジェクトの失敗学
さて前回に引き続き『プロジェクト・マネジメント』 について考えていきましょう。
プロジェクトを構成する大きな要素をあげていきましょう。
プロジェクトとは「通常の業務には収まらないビジネスの目標を達成するために、
期間を限定して行う一連の作業」を指しますので、そこに含まれる要素には期間や予算、確保できる人員、プロジェクトの目的、
最終的な目的に対してのクオリティ(品質)などがあげられます。
これらを大きな括りとして『プロジェクトの三要素』として定義します。
1,時間
2,
資源(人・モノ・金)
3,スコープ・品質
と、なります。
そしてこの三要素を計画的に管理し作業を進めていく必要があります。
さて、日本のプロジェクトに失敗が多いことは前回書きました。
プロジェクトの大事な三要素がわかっていれば、プロジェクトはスムーズに管理され目標を達成できそうなものです。
でわなぜ失敗するプロジェクトが多いのでしょうか?
プロジェクトが失敗する要因を見ていきましょう。
- 具体的に何をしたらいいかわからない
- 目標がはっきりしないまま開始する
- プロジェクトの顧客から横やりが入る
- 予算の見積もりが甘い
- 期限の見積もりが甘い
- 必要な人数の見積もりが甘い
- プロジェクトの全体像と自分の役割との関連がわからない
- 予期しない出来事に影響を受ける
- 最後は人海戦術や徹夜で凌ごうとする
もしあなたが現在プロジェクトに参加していて、
上記の中に該当するものが1つでもあればそのプロジェクトは上手くいかない可能性が高いです。
ましてや上記の要因が3つ以上あれば、
そのプロジェクトはまず間違いなく失敗すると言っても過言ではないのです。
実際に以前私が携わったプロジェクトでも上記の2,4,5,6,
9の5つに該当する仕事がありましたが、結果はひどいもので「大赤字」、「慢性的な残業体制」、
「期限オーバー」となってしまいました。
そのプロジェクトの唯一の救いは「プロジェクトに携わったスタッフのスキルアップ」、「顧客からの信頼を得る(最後まで投げ出さなかったため)」の2点の良い結果を生んだ事でしょうか。
しかしそれらは副産物であり、本来であればプロジェクトの三要素「時間」、
「資源(人・モノ・金)」、「スコープ・品質」をきちんと守った仕事にすべきでした。
このプロジェクトではこの3点全てがあふれてしまった様に思います。
私もこんな失敗は二度とは犯したくありませんので、きちんとプロジェクト・ マネジメントを身に付け今後の仕事でプロジェクトに携わる時には、ぜひより良い仕事をしたいと思います!
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