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上手なマイホーム購入術
●家のCM
「早く帰りたくなりました」と落ち着いた笑顔で話す、
一家の主とおぼしきパパさん。
「家で料理をするのが楽しみになりました」
と顔をほころばせるママさん。
そんなテレビCMを一度は見たことがあると思います。
そう、これは住宅を作って販売しているハウスメーカー(HM)
と呼ばれる業者が作っているテレビのCMです。
はてさて、そんな夢の様な物語は簡単に出来上がるのでしょうか?
●ハウスメーカーで家を買う
ハウスメーカーと呼ばれる業者には2つあります。
超大手ハウスメーカーとパワービルダーと呼ばれたりする業者です。
超大手ハウスメーカーは会社名を出せば「あぁ、その会社知っている」と、
皆さん話される会社です。知名度の分「住宅」を車のような工業製品として販売を目指し、その実、客が「自分だけの家」を求めた為に、その志半ばで停滞している会社です。知名度がある分、
坪単価も高めです。
対してパワービルダーは全国的には展開していないけれども、
1つの県や近くの複数の県にまたがって営業している会社を指します。
パワービルダーの特徴は『価格が安いこと』
。超大手ハウスメーカーに比べて坪単価が半分くらいだったりする場合もあります。
宣伝営業費が低かったり、モデルハウスの数も少ないため、経費が少なく済むという部分もありますが、
それだけでそんな低価格は実現できません。坪単価に含まれない工事が多かったり、使っている建材や設備をとことんまで低品質低価格な物を使う事によって低価格を実現しています。
「安い!」と思って飛びつくと、
後から後から工事費の上乗せ部分が出てきたり、建物の重要な構造部分などに粗悪な部材を使われ長持ちしないと言った事が起こったりします。
パワービルダーを選ぶ場合には、安さだけではなく、構造部分や断熱などにもきちんとこだわりを持った業者を選ぶ必要があります。
●上手に家を建てるポイント
さて、でわHMで上手に家を建てるためのポイントをまとめてみましょう。
HMは基本的に限られた工法や限られたデザインの中から、
自分の好みに合わせて選ぶという事が必要です。フリープランを唱っているHMでもその実は、
幾つかの組み合わせの中から選ばなければいけなかったりします。
特に工法に関しては在来工法のみだったり、2×4だけとか、
コンクリート住宅しか建てないなど、HMを選ぶ段階で決まってしまいますので、
まずは自分がどの工法で建てたいかを選び、
その工法を採用しているHMをピックアップします。
これだけでも結構ある様に思えたHMの1/3程度に絞れます。
後から相見積り(見積りで競争させる)を取る上でも、同じ工法の方が、
それぞれの工事の部分をどれだけ安く出来るのかを競わせる事が簡単になりますので、まずは工法を決めましょう。
次に自分や家族の好みのデザインを行っている会社かどうかもみてみましょう。
モダンなデザインでシックに決めている会社もあれば、カントリー調の可愛らしさを全面に押し出した会社もあります。
木を前面に押しだし自然のぬくもりいっぱいの会社もあります。しかし、逆にその反対のデザインを不得意としています。
一生住む家です。自分の好みのデザインでなければ落ち着いて過ごすことは出来ません。価格も大事ですが、デザインも大事です。
きちんと自分や家族の感性にあったデザインを得意としているHMを選びましょう。
良い業者かどうかは建築中の現場を見せてもらえば1発でわかります。何社か見た方が良いですが、現場が雑然としていて汚い会社は施工が悪い、逆に整理整頓されていてきれいな現場の会社の施工は良いです。また基礎なども幾つか見ると
「良し・悪し」
がわかるようになります。
契約を依頼する前に、検討しているHMの建設中の現場を見る時間を取りましょう。
●家を建てる時の鉄則
最後にHMで家を建てる際の鉄則としては「価格・品質・デザイン」
のバランスを取れた業者を選びましょう、という事です。
安いに越したことはないですが、安過ぎて低品質な家が良いという訳ではありません。
また幾ら品質が良いからと言って、予算を大幅にオーバーした家を建てる訳にもいきません。
価格も手頃で品質もそこそこだけど、デザインの気に入らない家は長くは住めません。
「価格・品質・
デザイン」の三拍子のバランスの取れたハウスメーカーを選び、家を建てる事をお願い出来れば、こんな幸せな事はありません。
家を建てる事は、大抵の人にとって一生に一度あるかないかの経験です。今まで取り組んだ事もありません。
きちんと必要な時間は掛けて業者を選び、最高のマイホームを手に入れましょう!