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年利10%の長期運用経過
●未曾有の金融危機
2008年10月、アメリカのサブプライムローンに端を発した金融危機は瞬く間に世界を覆い尽くす様な勢いで広がり、
世界中の株安、通貨安を引き起こしました。
その傷跡は大きく、まだその不安定な波の中にいる今日この頃です。
数年後に20世紀初頭に起きたブラックマンデーに始まった世界大恐慌と並んで、後世に語り継がれる事になるのは間違いないでしょう。
●金融危機の中のFX取引
そんな金融危機まっただ中で、
私は株式を持ち、FX(外国為替証拠金取引)で通貨の取引を行っていました。そして、
これは非常に良い経験になりました。
株はバブル崩壊後の最安値すらも突き破る勢いで下落し、最安値は日経平均7,000円を割り込んだのも記憶に新しいと思います。幸い(?)
株は既に塩漬けになった株主優待狙いの株しか持っていなかったため、ほとんど影響を受けませんでした。
株取引をメインにやっていた真っ最中にこの下落の直撃を受けていたら、かなり辛かったと思います。
FXはと言うと、
その1年前の2007年夏の下落相場で痛い目にあっていたため、しばらく手控えていたのですが、このHPに書きました「年利10%
」の長期スワップ狙いで2008年春から再度取引を始めていました。
後で詳しく書きますが、購入単位を1,000通貨単位まで落とし
(大抵のFX業者では10,000通貨単位以上でしか取り引きできません)、
レバレッジを2倍程度までしかかけずに取引をしていました。
長期運用のため下落幅を最大50円まで見込んでいたため、
今回の金融危機の下げ幅で30円程下落しましたが、充分耐えられました。
金融危機の間は普段では考えられないような、下げ・
上げがあり1日でとんでもない金額の上下がありましたが、
それらの大波を乗り越え、着実にスワップ金利をもらいながら資金を増やす事が出来ました。
しかも底を打つタイミングで買うことも出来たため、この9月・10月だけで年間目標の年利10%を達成出来ました。
余談ですが、あまりにも下げ幅の大きな日や翌日はスワップ金利がもらえなかったり、普段スワップ金利がプラスでもらえる取引ですら、 スワップ金利がマイナスになる、などという異常事態も結構起きてました。 これも良い経験でした。
●年利10%の方法論
この年利10%の複利運用はFX(外国為替証拠金取引)
を使用します。
FXの詳しい説明はコチラをご覧下さい。
ここから先はFXについて予備知識がある程度持ち合わせている人向けに書いています。
一体何をどう取引するのかと言いますと、FXで1,000通貨単位のニュージーランドドル(以後NZドルと表記します)を『買い』ます。
1,000NZドルは日本円で幾らくらいになるかと言うと、1NZドルがレート60円とすると
60(円/NZドル)× 1,000(NZドル) = 60,000(円)
となるので、1,000NZドルは6万円です。
ニュージーランド(南半球のオーストラリアの右隣の国)は政策金利がなんと8%
もあります(2008年11月現在)。日本の金利が2008年10月末で0.30%になりましたから、その差は7.70%!
!なんともすごい金利です。
FXを行うと、この金利差の利益を得る事が出来ます。
1,000NZドルでもらえるスワップ金利(上記の日本円との金利差7.70%のこと)は1日あたり14円ほどになります。1年後には
「14円 × 365日 = 5,110円」になります。
1年後におよそ5,000円のスワップ金利がもらえるのです。
この1,000NZドルを買うのに必要な金額が最低維持証拠金は8,000円になりますが、
これでは円高に進んだ時にアッと言う間に証拠金不足になってしまいます。
なので極端な円高になった時にも耐えられる充分な証拠金を用意する必要があります。現在1NZドルは60円程度ですが、
過去に40円程度まで値下がりした(円高に進んだ)事があります。つい先月(2008年10月)には50円まで値下がりしました。
さすがにこの時は冷や汗をかきました。
この極端な値下がりにも対応出来れば、定期預金と同じように預けっぱなし(買った状態のまま放置)にする事ができます。
1NZドル60円が1NZドル40円になるのですから、1,000NZドルだと60,000円が40,000円になるわけです。
なのでこの円高時に不足する2万円を最初から足して取引をする訳です。
2万円(円高対応証拠金) + 8千円(1,000NZドル取引に必要な証拠金)
= 28,000円
そして大胆にも『端数を切り上げ3万円を1つの取引単位にしてしまおう!
』というのが私のアイデアです。中途半端な金額は後々管理が面倒ですから。なのでプラス2千円して、
3万円を一口にしてし考えます。
そこで3万円を一口として1,000NZドルを『買い』ます。
これで1年後にスワップ金利が確実に5千円強手に入ります。
一時的には円高が進んだりすると含み損が発生しますが、為替の相場は長いスパンで見れば再び戻ってくる事が多いので、
再び円安に戻ってきた時にNZドルを『売る』事で対応できます。
また1年ごとに5000円増えるのですから、6年以上運用すればスワップ金利だけで3万円になるので、
6年以上の長期運用であれば元本割れもしません。
3万円を一口として、1年後に五千円の利益、年利17% の運用が可能です。(これはNZドルの価格により10〜17%程度まで増減します)
いやー、相場に参加するなら今がチャンスですね。
私はまだNZドルが80円位の頃に買っているため、
その後円高が進んで現在含み損を抱えつつスワップ金利をもらっている状況です。現在、
相場に参加すればNZドルが60円程度で買えますからね〜。
本当にチャンスです。
●その後の経過
年利10%を得るFX取引を始めて半年程が経ちました。
激動の金融危機真っ最中で、この先の値動きも見通しが立ちませんが、レバレッジを抑えて3万円を1口として、
スワップ金利での長期投資をしている中で、
色んな事が見えてくる様になりました。
1つは「資本主義国家の有りよう」を知る事が出来た事です。
資本主義の良いところは「知識があり、頑張った人がより大きな利益を得られる」
という所です。投資を始める前は「働いて稼いだ、
そのお金こそが大事で価値がある」と思っていました。「働いて稼ぐ」事こそ良いことだ、と。
しかし、それが幻想である事を教えられました。
もちろん働いてお金をもらう事は大事ですが、しかしそれ以上に投資によりもっと莫大な富が日常的に移動しているという現実を知る事が出来ました。
投資の知識があって投資で利益を得られる人に、ただ働いて給与だけをもらっている人が勝とうとしても到底無理なのです。
日常的にもっと大きな金額のお金が動いているのです。「その波の中で利益を上げ、
富を得られる人が裕福になれる」という事です。
そう、私達はそんな資本主義の国に生きているという事を知る事が出来ました。
大きな富は得られずとも投資の中で少しずつ利益を積み重ねていきたいと思います。
2つ目は100年に1度と言われる金融危機(バブル崩壊後よりも急激に、しかも大きく)の中で投資を出来ていたお陰で、
相場観が養われたという事です。
日々の相場の上げ下げを見て、しかも現実にお金を投じて上げ下げを体験していますから、大きな下げが始まった時に
「この位までは下がるだろう」とか上げが始まった時に
「この位までは一気に上がる」というのが、
感覚的にですが大分わかってきました。
投資を始めた初期であれば「どこまで上がって、どこで反転するか?」なんてチンプンカンプンでしたが、ある程度わかる様になってきました。
お陰で、日経平均が10,000円を割り込むことも数日前には予想できました。
まぁその後日経平均が7,000円を割り込む水準まで推移するなんてのは、完全に予想外でしたが。
相場観が養われてくると、買いや売りのタイミングがわかってきて、きちんと利益を上げられる様になります。
そんな相場観を得られた事も収穫でした。
と、言うわけで割と低リスクで年利10%以上のリターンを狙えるFX投資から入るのは結構オススメですよ。 まずは3万円から始めても充分ですので、あなたも資本主義国家に生きる人間として、投資でも利益を得ませんか?
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